息子が彼女と暮らし始めた。LINEの既読は2〜3日後——それでも連絡を控えた理由

スマートフォンのトーク画面。送ったメッセージに既読だけがついて返信がない様子

息子の就職が決まり、家を出ていきました。行き先は東京。そして、いっしょに住むのは、学生時代からお付き合いしていた彼女さんでした。

つまり私にとっては、「子どもが独立した」だけではなく、「子どもが誰かと暮らし始めた」でもあったのです。

そのとき私が決めたのは、連絡を控えることでした。

この記事では、なぜそう決めたのか、実際はどうだったのかを、正直にお話しします。同じように、独立した子どもとの距離感で迷っている方に届けば嬉しいです。

目次

「独立」と「同棲」は、母親にとって別のこと

子どもが家を出ていくだけなら、寂しいながらも、話はもう少し単純だったと思います。

でも、そこにもうひとりいる。

息子と連絡を取るということは、その方の生活にも、少しだけ触れるということです。夜に電話をすれば、二人の時間に割り込むことになる。頻繁にLINEを送れば、「よく連絡してくるお母さんだな」と思われるかもしれない。

私が気にしたのは、息子のことより、むしろ彼女さんのことでした。

連絡を控えると決めた理由

彼女さんが、しっかりした方だったから

いちばん大きかったのは、これです。

彼女さんは、とてもしっかりした方でした。だから、任せようと思えたのです。

私が口を出さなくても、二人でちゃんとやっていくだろう。そう思える相手だったことは、本当にありがたいことでした。

もしそう思えない相手だったら、私もきっと、あれこれ言ってしまっていたと思います。

自分が彼女の立場だったら、と考えたから

もうひとつは、想像してみたことです。

もし私が彼女さんの立場で、彼のお母さんから頻繁に連絡が来たら、どうだろう。

——嫌だな、と思いました。

悪気がないのは分かっていても、気を遣う。返事の内容にも迷う。「どう思われているんだろう」と考えてしまう。自分だったら、そうなると思いました。

だったら、しないほうがいい。そう決めました。

「二人に任せよう」と思った

結局のところ、いちばん根っこにあったのはこれだったと思います。

しっかりした彼女さんと、選んだ息子。その二人を、私は尊重したかったのです。

口を出せば、それは「信じていない」ということになってしまいます。二人で決めて、二人で暮らしていく。そこに私が入っていく必要はありませんでした。

つらい我慢では、ありませんでした

ここは、少し意外に思われるかもしれません。

我慢といっても、苦しいものではありませんでした。

納得したうえで決めたことだったからだと思います。「本当は連絡したいのに、無理やり抑えている」という感じではなく、「今はこれが一番いい」と思えていました。

寂しさがなかったわけではありません。でも、その寂しさと、彼女さんに気を遣わせることを天秤にかけたら、答えははっきりしていました。

LINEの既読は、2〜3日後

実際の連絡は、時々LINEを送るくらいでした。

そして、その既読がつくのは、たいてい2〜3日後。返信がないことも、珍しくありませんでした。

こう書くと「寂しくなかったんですか」と聞かれそうですが——あまり気にしませんでした。

理由は単純で、息子の性格を知っているからです。

全く気づいていないか、気づいていても「あとでいいや」と思っているか、そのどちらかだろうな、と。悪気はないのです。ずっとそういう子でした。

だから、「返事がない=冷たくされている」とは、受け取りませんでした。

急ぎのときだけ、電話をしました

とはいえ、どうしても伝えなければいけないことは、まれにあります。

そういうときは、電話をかけました。LINEでは届かないと分かっているからです。

ただ、それは本当に滅多にないことでした。年に数えるほどだったと思います。

「急用なら電話、それ以外はLINEで、返事は期待しない」。我が家の連絡は、自然とそういう形に落ち着いていきました。

同じように迷っている方へ

もし今、独立した子どもへの連絡で迷っている方がいたら、お伝えしたいことがあります。

連絡したい気持ちは、押し殺さなくていいと思います。我慢が苦しいなら、それは無理をしている証拠です。

私の場合は、たまたま納得できただけでした。彼女さんを信頼できたこと。そして、自分が相手の立場を想像したら、自ずと答えが出たこと。だから、苦しくならずに済んだのです。

だから「連絡を減らすべき」と言いたいわけではありません。

ただ、返事が来ないことを、愛情の量だと思わないでほしいとは思います。

既読がつかないのは、忙しいから。返信がないのは、面倒だから。それだけのことが、ほとんどです。少なくとも我が家はそうでした。

子どもは、親が思っているほど、親のことを考えていません。そして、それは健全なことなのだと思います。

子どもが家を出たあとの喪失感そのものについては、こちらの記事にも書いています。

そして今

あれから何年か経ちました。

いま、あの巣は、また少し埋まっています。

人生は、思ったとおりには進まないものですね。

まとめ

息子が彼女と暮らし始めたとき、私が連絡を控えた理由についてお話ししました。

彼女さんを信頼できたこと。自分が相手の立場を想像したこと。そして何より、二人を尊重して「任せよう」と思えたこと。

LINEの既読は2〜3日後。返信はないことも。それでも、私は気にしませんでした。

同じように距離感で迷っている方の肩の力が、少しでも抜けたら嬉しいです。

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